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2010年8月6日金曜日

眠れる獅子

※ このお話は 「トラ執事」 「豹頭の傭兵」に続く第3作目です・・・まだ未読の方は先にそちらをご覧下さい。

・・・まるで引き寄せられるかの如く、不思議な出会いをした " 獣頭 " のふたりはすぐに意気投合をした。
しかし、気になる事があるという元トラ執事の発言で~出発前にその場所をふたりして尋ねる事にしたのだ。








※ 元トラ執事に誘われるまま豹頭の傭兵がやってきたのは、あの獅子頭の噴水口がある広場だった。


黒豹頭
の話を聞き、いまのわがまま主人に見切りをつけた元トラ執事であったが、

どうしても気にかかることがあるというので、彼を伴ってそれを確認すべくやってきたのだった。


豹頭の傭兵 「これか~こんなのどこの温泉場にもあるようなライオンの " アレ " じゃないのか?」


元トラ執事 「・・・いや、ボクも最初はそう思うとしたんだけど、何かを訴えかけてくるんだ~こいつが!」


妙に神妙な面持ちの元トラ執事が、まったくのウソを言っているようにはとてもみえなかった。


豹頭の傭兵 「ははは、そんなことがあるもんかよ・・・疲れてんじゃないのか?。。。。。。はっ !?」


元トラ執事 「どうした?・・・急に顔色が悪くなったぞ、何かあったのか?」


獣頭もの同士、互いの表情がうまく読み取れるのだろうが~見た目にほとんど変化はわからない。


 豹頭の傭兵 「あんたの言う通りのようだな、いま直接頭ん中に何者かが話しかけてきたようだよ !?」


元トラ執事 「・・・な、そうだろ、やっぱり錯覚なんかじゃなかったんだ、よし、ふたりでやってみよう。」


頭の中に呼びかけてくるものに呼応するかのように、ふたりは互いに向き合い祈りをささげた。

するとどうしたことか、獅子の頭を模したものが激しく振動をたて・・・その両のまなこが鈍く光り輝いたのだ。


・・・次の瞬間だった、突然 " 獅子の頭 " を持つ大柄な男がふたりの眼前にその雄姿を見せたのだ!


獅子富豪 「よぉ~助かったぜ、フレンズ ♪ ・・・悪いヤツにここに封じ込められちまってさ、困ってたんだ。

おっと、紹介がまだだったな~オレはここいらの地主のひとり息子・・・裕福でカッコいい大富豪さまだっ w 」


いきなり現れるわ、とんだ頓珍漢な事を言い出すわで~ただ唖然とするだけのふたりであった。


獅子富豪 「オレを封じ込めやがったヤツは、 " 2匹の獣が現れしとき~そなたは解放されるだろう。 "

・・・みたいなことを言ってやがったんだけど、まっさかその通りになるなんて思いもしなかったぜぃ。」


元トラ執事 「・・・これに封じ込められてたって、・・・キミはいったい何者なんだい?」


獅子富豪 「ん?・・・さっきも言ったろう~オレさまは富豪のイケメンでだなぁ、悪いヤツに・・・ここに。。。」


豹頭の傭兵 「い、いや、その件はもういい・・・ズバリ聞くが~どうだ、俺たちと一緒に来ないか?」


元トラ執事 「えぇっ!・・・たしかに、同じく猛獣の頭の持ち主だけど、まだ正体もわからない相手だぞ?」


そういって彼が驚くのも無理はなかった、何故、この獅子男が封じ込められたのかさえわかってなかったし、

何よりもそれよりも、この獅子頭の男は、どっか気障めいていて立ち居振る舞いが大袈裟でおかしいのだ。


獅子富豪 「・・・オレもいま目覚めたばかりで事情が掴めんのだが、まぁいいぜ~一緒に行ってやるよ w 」


まったく、事情が掴めないと言ったばかりの口で、いとも簡単に承諾してしまう始末であった。


獅子富豪 「そうだ、出発っても~あんたらその " " は持ってるのか?・・・オレには当てがあるけど。」


豹頭の傭兵 「いいや、~また港から出る定期便にでも乗っていくつもりだったが・・・。」


獅子富豪 「ふっ、ちんたらちんたらは性に合わないな、うちの船があるからよ~それに乗ってけばいいさ。」


ふたりを待たせている間に、獅子男は怒涛の如く駆け回り、出航の準備を整えて戻ってきた。

どうやら、彼が封じ込められてからまだ数ヶ月足らずで~それほど現状に変化はなかったという事らしい。


そんな彼に連れてこられたのは、いかにも金持ちが所有してそな内装もゴージャスな小型の飛行船だった。


獅子富豪 「ささっ、遠慮なく乗ってくれ・・・ではさっそく出発進行と行くか、・・・で、どこへ行けばいいんだ?」


 豹頭の傭兵 「そ、そうだな、まずは我が " 雇い主 " が待つ・・・某秘密の島へと進路をとってくれ!」


元トラ執事 「・・・うぬぬ、やっぱりこの転職は、ちっと早まった選択であったのかもしれん?」


獅子富豪 「ごたごた言ってると舌噛むぜぃ~じゃ、オレたちの未来に向けて、いざ発進だーっ!! 」


繋いでいた重い鎖を解き放ち、ゴゴゴゴ・・・っというエンジン音を轟かせ~飛行船は滑るように動き出した。

彼ら3人の獣頭の男たちを待つのは・・・果たしていったい何なのだろうか?


~それぞれの異なる思惑を乗せて、飛行船は一路・・・目的の島へとまっすぐ突き進むのであった。



ほどなく、操縦をオートに切り替えてひとり後ろのキャビンへと移動し、ソファーにくつろぐ獅子頭の男・・・。


獅子富豪 「・・・待っていろよ、必ずこの手でとっ捕まえて~ぎゃふんと言わせてみせるからな!」




・・・つづく。




ナレーション 「・・・これまたご都合主義な内容で、まことにあいスンマセンなお話でございまする ^^;


紙面の都合上、かなり多くの部分を端折りましたが~ご了承ください (謎)  ←了承などできるか!

とにかく、この3部作が " 獣神戦隊ビーストG " のエピソード0にあたる物語になる訳なのです。


いや~、けっこう長い文章の割に、要領を得ないというか・・・話が進展しませんでしたが w  ←おい!

こうして3人の獣頭の戦士たちが揃い、ここから彼らの運命は大きく変化していくのであります・・・。


今後の活躍に関しては~またの機会がございましたら・・・ご披露できるかと存じますが~さてっ?


ではでは、またここで~この時間に・・・まったりとお会いすることにいたしましょう ♪ 」







※ 眠れる獅子はついに目覚めた!・・・受けた恩は忘れても、受けた屈辱は3倍返しにするぜぃ~っ!!

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