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2009年12月3日木曜日

凶弾

その日、Z -ゼット- は・・・偶然を装い、とある廃墟SIMで、ある若者と会っていた。

~その若者とは・・・DMAT、Bチーム・リーダーだったロリエの実弟 " F " で・・・、
クール・ガイで一匹狼の魔物ハンター、 " Z " が、その彼に近づいた目的はというと・・・ !?








 ※ 彼にしては失態であった~油断でもしてたのか、何処より飛来した凶弾により、その場に倒れ込んだ。


ここは廃墟ではあるが・・・比較的安全な区域で、若者たちには格好の遊び場になっていた。


~まだあどけなさを残す若者、 " F " は・・・、スケボーの練習に集中し夢中になっている。


あまりに熱中しすぎていて、しばらくは自分をみつめる視線にも気がつかなったほどである・・・、
その視線の先にいたのが・・・ " Z " であり、じっと " F " の一挙一動をそっと見守っていたのだ。


 F 「・・・ん?、さっきからそこにいたよね・・・なんかオレに用かい?」


 Z 「あぁ・・・懐かしいと思ってな、俺も昔は、そいつにハマってた時期あったんだ。」


 F 「へ~、そうなんだ・・・やるなら予備のボード・・・そこにあるから、自由に使っていいよ。」


 Z 「ふっ、それもいいな・・・よし、ちょっとやってみるかな。」


そんなやりとりがあった後、あぁだこうだと・・・互いに意見を述べながらスケボーを楽しむふたり。

共通の趣味があることで、自然に会話も弾んでいく・・・孤独な " Z " にはめずらしい時間であった。


・・・正直、このような茶番とも言えるぬるい世界には縁がなかった " Z " であったが、
彼がここへ来た目的から察すれば・・・それもまた、必然であったといえるのかもしれない。


実は、 " Z " は・・・ " ロリエ " と " F " 姉弟が知らないままでいる異母兄にあたるのである。


つまり、ふたりの父親が誰にも内緒で、外でつくっていた最初の子供ということになるのだ。

そのへんの詳しい事情は・・・今回はあえてパスさせてもらうが、
" Z " がひとり立ちしてから、自分で己の出自を調べて・・・ようやく知った事実であった。


あの事件で姉である " ロリエ " を失った異母弟 " F " に、つい会ってみたくなったようである。




・・・また会う約束など、することもなく、「それじゃ、また。」とその場限りで別れるふたり、
" F " の後ろ姿が小さくなり、すっかり見えなくなるまで・・・ " Z " はその場にずっと立っていた。



~これまで感じた事などない、なにか奇妙な感情が・・・ " Z " の中に芽生え始めようとしていた。



しかし、その次の瞬間・・・どこからともなく飛来した一発の凶弾が " Z " を貫いたのである!!

ガクっと膝を突き、そのまま前のめりに倒れこむように崩れ落ち、ピクリとも動かなくなってしまった " Z " 。


ほんの一瞬であったが、彼の心になにか微妙な隙間ができ、油断をしたのかもしれない・・・。

 

                                                           ・・・つづく。



 ナレーション 「・・・普段の状態の " Z " では、たとえ何処でも、油断などありえない事なのに~っ。

  " F " に会ったことで、彼と接したことで・・・ " Z " に人間らしい感情が生まれたのかもしれませんね。 


 ~さて、これらの話はすべて作り話・・・まぁ、みな " フィクション " なのですが、  ←身も蓋もないわ!

 やはり自分でつくったキャラたちが災難に見舞われる姿は・・・書いてても楽しくはありませんねっ ^^;



 ・・・そういう意味で、ずっと本編 " 闇の黙示録編 " の結末を放置してるとこあるんですけどね ♪ (謎)



 ではでは・・・またここで、この時間~お会いすることに致しましょう w 」



 ※ このお話は、彼らが同じスキンを使用してるのと・・・SIMで偶然撮ったSSにより、誕生したのでした w

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