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2009年12月31日木曜日

呉服屋繁盛記②

江戸時代創業の老舗呉服問屋を舞台に、若いふたりの淡い恋を描く空想ラブストーリー " 呉服屋繁盛記 "

その第2回目の今回は・・・ワガママお嬢はん " あんず " へのご褒美に、やり手番頭の善次郎が、
ご近所を散歩がてら、なにか美味しいものをご馳走するというところから始まるのでございます。。。

※ これまでの詳細につきましては、第1回目の " 呉服屋繁盛記① " をご参照してくださいませ。






※ まだまだ色気より食い気のは、ご馳走が食べれると思い~意気揚々と出かけるのでありました・・・


善次郎と帳簿の計算問題を賭けて、見事に勝利したは・・・鼻高々であった。

まさか、善次郎もこない完璧にできるとは思ってなかったんで驚きを隠せないでいたのだ。


「どないなもんや~うちは食べ物がかかってたら、天才的なひらめきが起こるんやで w 」


善次郎 「・・・よろしおま、約束は約束ですさかい。。。ほな、出かけることにしまひょか。」


「いや、ほんま嬉しいわぁ~そやなぁ・・・何奢ってもらおかな~迷うわぁ、なぁ善次郎 ♪ 」


まことに上機嫌で、お店の外へと繰り出すを「~かなわんなぁ。」という顔でついていく善次郎

どんなもんを食べさせてもらうかと、けっこう真剣に迷うであったが、
・・・とある店先に飾ってあった超巨大な鏡餅の前で、ピタッとその動向が止まったのである。


善次郎 「・・・お嬢はん、いくらなんでも~これはあきまへんで、まぁわかってると思いますけどな。」


「いややわぁ~なんぼうちかて・・・こんなん食べるわけあらへんやないの。。。」


と、笑顔で答えたであったのでございますが・・・善次郎がよそに気を取られていた一瞬の隙を突いて、
な、なんと~そこに置いてあった超巨大な鏡餅を、ペロリとたいらげてしまったではございませんか (謎)


善次郎 「・・・お、お嬢はん、なんちゅうアホな事しはりますんや~っ!」


善次郎がそのことに気づいた時には、すでにの姿はなく、
・・・仲見世の通りの方へと消えてしまっていたのでございます。


すぐさま、のあとを追いかけて・・・浅草寺までの間をくまなく探す善次郎でしたが、
逃げ足が速かったのと・・・こういう事態に慣れていたらしく~なかなか見つかりません。


善次郎 「・・・仕方おへんな、これは " 女将 " さんにひとつ報告させてもらわなあきまへんわ。」


その一言が相当きいたのか、どこからともなく・・・ひょっこりと姿を現すであった。


「あかん、やめて~それだけは堪忍して・・・なぁ、善次郎~堪忍やで、なぁって!」


善次郎 「ほな、今回だけは・・・この善次郎の胸にしまっておくことにしまひょ。」


「おおきに、おおきに~、さすが善次郎は話がわかるなぁ・・・よっ、番頭はんの鏡 w 」


善次郎 「・・・わてが、鏡餅弁償してきますさかいに、お嬢はんは、しばらくそこで反省してておくれやす。」


・・・と、するどい眼光で迫られ、渋々 " 反省 " の態度を示す食いしん坊のであった。

これは、ふたりの春にはまだ遠い、暮れ迫る年末のちょっとした出来事であったのでございます。



・・・つづく。



ナレーション 「・・・こんなんで、いつ恋愛に発展するんじゃ~って、思えるエピソードっすね w

~ってか、あんなでかい鏡餅を一瞬で食えるわけあらへんがな!  ←常識にとらわれるな !?


他にも、ツッコミどころは満載ですが~この際なかったことにしていただきまひょ。  ←おいおい。


まぁ、今回判明したのは~ワガママなお嬢はんのが恐れるのは、母である女将さんという事ですね。

この時点で、女将さん役の正体がわかってしまったかもしれませんが、まだ内緒でお願いします (謎)


ではでは・・・またここで、この時間に~お会いすることにいたしましょう ♪ 」




※ 実際は、何を考えているのか・・・いまいちよくわからない善次郎なのですが~その本性や如何に !?

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