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2009年11月3日火曜日

DMAT編:その2

Devil Monster Attack Team」、通称:DMATを突如襲った悲劇・・・研究施設に潜入した13名中、
もう既に、9人が帰らぬ骸と化した~生き残った隊長以下4名はなんとか落ち合うことに成功したのだが・・・

・・・しかし、息つくヒマもない間に、隊長であるダンカンの様子が静かに、そして、激しく変貌したのだ!












 ※ 得体の知れない邪悪なものに憑依されてしまったのだろう、ダンカンは恐ろしい形相へと成り果てた。


ダンカンの身体を乗っ取ったものは、この " 封印 " 研究施設で開発されたある種の生物兵器であった。

不用意に掛け合わせることで、想定外の能力を持ってしまい、研究員たちを次々と皆殺しにしていったのだ。


さらに、依頼を受けて駆けつけたDMATの精鋭、~魔物ハンターのエキスパートたちでさえ、

いとも簡単にやられてしまうほど・・・凄まじい凶器のパワーを持つ化け物が誕生する結果となったのである。


 ダンカン 「・・・ぐはははっ、安心するがいい~貴様らもすぐに仲間のところへ送ってやるわ!! 」


 スカーレット 「・・・隊長、どうか正気を取り戻してください!」


 ヒトミ 「・・・無駄よ、あの人の・・・いえ、隊長の心がどんどん消えてなくなっていくのがわかるわ。」


 タミー 「・・・。」


だがその時、目の前に立ちはばかるダンカンの動きがふいに止まったのだ。


 ダンカン 「・・・くっ、間もなく完全に、俺は " " でなくなる、その前に、俺を、俺ごと・・・撃つのだ!! 」


 スカーレット 「た、隊長・・・できないわ、そんな事とても!」


 ヒトミ 「・・・いいえ、その通りにするのよ。。。じゃないと、我々だって・・・!」


しかし・・・そのダンカンの必死の抗いも空しく、再びヤツが猛威を振るおうと揺さぶりをかけてきたのだ。


 ダンカン 「ふっ、こしゃくな小僧め!・・・我を押さえ込むなど、くっ、・・・と、到底できぬことなのだ。

 待っておれ、き、貴様たちも順番に皮を剥ぎ、うがっ・・・お、思うままに~く、喰らいついてやるからな!! ! 」


 ヒトミ 「・・・あの人の最期の熱い想いを、無駄にはさせられない!」


 ダンカン 「ぶ、ぶははーーっ、虚しいものよ~たかが人間ごとき下等な生き物なぞが・・・グハッっ!! 」


・・・次の瞬間、勝ち誇っていたダンカンの額を、タミーの放った渾身の一撃が貫いた。

地獄の底まで響き渡るような断末魔の絶叫が、ダンカンの身体を借りたものの口からほとばしった。


ダンカンは最期の力を振り絞って、魔物を自分の内部に封じ込め、冥府の道連れにと導いたのだ。


 タミー 「・・・躊躇った時が、 " " へ一歩近づく時、・・・そう教えてくれたのは、隊長・・・あなただった。」


安らかに微笑んでいるかのようなダンカンの死に顔をみつめるタミーは・・・淡々とそう語っただけであった。

~その光景を、ただぼんやりとみていたスカーレットに・・・ヒトミは次のように切り出した。


 ヒトミ 「・・・彼とは、このミッションが終わったら結婚するはずだったの。」


 スカーレット 「・・・!」


 ヒトミ 「でももういいの、全てを清算して・・・ケリをつける事にしたから。。。隊長代理の権限で執行します、

 現時刻を持って、我々、 " DMAT " は解散し・・・以後、その処遇を自由放免とする。。。いいわね。」


 タミー 「・・・了解した。」


 スカーレット 「・・・ラジャ、それはいいのだけど・・・ヒトミはこれからどうするの?」


 ヒトミ 「わたしは、本部へ報告し諸々の手続きをしたら、また新しく第二の人生を歩むことにするわ。

 ・・・それでね、このダンカンとお揃いで買ったネックレスだけど、あなたにもらって欲しいのスカーレット

 わたしにはもう必要ないものだし・・・せめて、あなたに持っててもらえたら嬉しいから。」


そっと大事そうに、隠しポケットから取り出したお揃いのネックレスを、ヒトミスカーレットに手渡した。


そしてそのまま・・・すぐさま受け取ったネックレスを、自分の首へとかけたスカーレットだった。


 スカーレット 「わかったわ・・・ヒトミの想いとして頂戴しておくわね。」


 ヒトミ 「えぇ、・・・ありがとう。」


健気にもその態度を崩さぬヒトミであったが~堪えきれなかった一筋の光のしずくが、すーっとこぼれ落ちた。



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~それからしばらくの時が過ぎ・・・スカーレット封印ハンターへと転職し、
タミーは個人でフリーランスの魔物ハンターとなって・・・社会を舞台に活躍していた。

・・・そして、ヒトミは宣言通りに、これまでの記憶を全て抹消した上、
顔も変えて、新たな記憶をもらい・・・第二の人生~セカンドライフを一般人として過ごしていたのだ。 


いまもスカーレットがずっと身につけているこの " ネックレス " だけが、ヒトミのあの日の想いを伝えていた。



                                                     ・・・つづく。



 ナレーション 「・・・以上、タミースカーレットの " 過去 " を繋ぐ物語のひとつをお送りいたしました。

 ってことで、以前紹介した " ひとみ " と今回登場した " ヒトミ " は同一人物だったことが判明しましたね。


 あのダンカンに関しても、ちょっとした設定がありまして~それはまた、どこかで紹介できるかと思います ^^


 ~このブログにうつつをぬかし、肝心の本編を、ずーっと、うっちゃってるおバカな作者さまですが、

 こうして物語を書くこと事態は忘れてないようですので~歯車さえ噛み合えば・・・なんとかなるかと~ (謎)


 ではでは~、またここで、この時間・・・皆さんとお会いすることに致しましょう w 」




 ※ これまた恒例のクランクアップ後の記念撮影、お揃いのジャケットをつけての1枚~ポーズもバッチリ ♪

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