その日、俺はちょっくら気になることがあって・・・ひとりで内密に捜査を進めていたんだ。。。
おっと自己紹介がまだだったな・・・俺は "
くれない " ~といっても、オリジナルじゃなくてクローンなんだが、
まぁ、それなりに複雑な背景があって~この俺はこの世界に生きていくべく・・・ "
誕生 "したって訳なのさ。
※ 天空から舞い降りるように現れてきたのはあの "
ちょびママ " そっくりの姿をした
光の女神であった。
俺には、もうひとつの姿があり、そいつでいるときにはまた別の名がちゃんとあるんだが、
それも話せばかなり長くもなるので・・・今回は、ここでは失敬してオミットさせてもらうことにしとくよ。
そうそう、どうでもいいことなんだが、一部のやつらは~俺を区別して "
偽くれ " と呼んでるぜ。
あんたらも、好きに呼んだらいいさ・・・俺は俺、~他人にどう思われようが別に構いはしないんだからな。
・・・やっぱ話がそれちまったな、この続きについては~また機会があれば、そん時にでも聞いてくれよ。
じゃ話を戻そう・・・単独行動をとっていた俺は、ある変な装置らしきものの前に辿り着いたんだ。
すると、いきなり吸い込まれるような感覚がふと俺を襲ったのさ !?
いま思えば、あれはほんの刹那の出来事だったに違いないな・・・。
次の瞬間、俺は透き通るようなブルーの海が見渡せる真っ白い砂浜にぽつんと立っていたって訳さ。
くれない 「・・・なんだ、ここは?・・・ん、空から誰か降りてくるぞ・・・あ、あれは、あの人は !?」
半ば呆然として見上げる俺が見たのは・・・ゆっくりと降臨してくる天女の如き、美しい女性の姿であった。
しかも、その姿はよく見知っている人と瓜二つで・・・いったい何が起きてるのか事態が飲み込めなかった。
くれない 「・・・
ちょびママ、どうしてあなたがここにいるんだ?」
そう、彼女の姿は、
ちょびママそのもので~それをこの俺が見間違うはずなど・・・あり得なかったのだ。
静かにそっと近づいてきて、やさしく微笑む彼女・・・俺はもう身動きすらできなかった。
光の女神 「・・・いいですか、
くれない。。。ここはあなたのいるべきところではありません。
早々に立ち去り、元の世界へ帰るのです・・・わたしはそれを伝える為にここまでやって来ました。」
くれない 「何を言ってるんだ、
ちょびママだろ?・・・冗談はやめてくれよ、なぁ~
ちょびさんってばよ。」
光の女神 「いいえ、冗談などではないのです・・・それと、この姿はあなたにわかりやすいように、
あなたの心の奥そこにある・・・一番想いを寄せている女性の姿を借りたまでにすぎません。」
つまりなんだというと、相手は "
高次元の存在 " で・・・実際には光そのものらしいって事なんだとさ、
まぁ、胡散臭い話なんだが・・・妙に説得力もあって、要するに相手が安心する姿になってるってことだな。
※ この手法は、
悪魔もよく用いるので・・・一概に鵜呑みにしてはならないと~ずっと後で気づいた (謎)
くれない 「よくわからんが・・・ここにいちゃまずいって事なんだよな、
光の女神さんよ。」
光の女神 「・・・ここは、いわゆる三途の川にあたる場所です、まだあなたには使命が残っているはずよ。」
くれない 「ぐぇっ・・・んじゃさっきので、俺は死んでしまっていたって事なのか?」
光の女神 「・・・えぇ、平たく言うとそうなりますね。。。普通の人間であれば、まず即死だったでしょうね。」
そんな衝撃な内容も、さらっと言われてしまえば・・・へ~っ、そんなものかと思ってしまう。
ぶっちゃけ言えば、
くれないのクローンであるこの俺も、曲がりなりにも
ヴァンパイアの端くれで、
ある意味、不死の身体を持っている・・・だが、まだまだ不完全で~真に不死身とまではいかないけどなぁ。
俺は彼女に案内されるまま砂浜を移動し、小屋みたいな古ぼけた教室らしき部屋に連れてこられた。
光の女神 「・・・あの方が、まだあなたを死なせる訳にはいかないと~そう考えておられます。
いいですか、
くれない・・・あなたは、自分がやるべき事をするために、この世界に生を受けたのですよ。」
そういいながら・・・くるっと後ろを向いたかと思うと、すーっと姿が透き通り~見えなくなってしまった。
・・・あとには、ぼつんと取り残された俺だけが~その教室にいただけだったのさ。
まるで、狐か狸に化かされた気分だったんだが、そのあとで教室を出たら・・・そこに砂浜は跡形もなく、
当然、あの綺麗な青い海も見えない・・・どうやら俺は現実の世界へと無事に帰れたようだった。。。
まぁこれが嘘のようなホントの話なんだが~別にそれほど信じてほしい訳じゃない。
~で、せっかく拾った命なんだし・・・好きにさせてもらうことにするさ。
・・・そうだ、久しぶりに
ちょびさんの店にでも顔をだして、
あの旨い珈琲と、彼女の自慢の手料理でもご馳走になるとすっかな・・・ふっ、やれやれだぜ。
くれない 「・・・待てよ、さっき
光の女神とやらが言ってた "
あの方 " ~っていったい誰なんだよ?」
・・・つづく。
ナレーション 「・・・って事で、 "
偽くれ " くん主演の
番外編 "
女神の降臨 " をお送りいたしました w
彼は、ある時の
くれないの細胞から
魔人 "
ボルド " により創られたクローン人間なのですが・・・
オリジナルの
くれないが見せない(:隠している?)ナイーブな部分を、非常に色濃く持っているのです。
本編でもあったエピソードですが、
ちょびママに対して強い憧れを抱き、一途な面も披露していましたね。
彼は・・・便宜上 "
偽くれない " と呼ばれたり、また "
ヒゲくれない " とも呼ばれたりしております ^^;
・・・
スキンと髪型が違うので、たとえクローンと言えども~見た目がけっこう似ておりません (謎) ←
おい!
ではでは、またここで~この時間に・・・まったりとお会いすることにいたしましょう w 」
※ という訳で、
ちょびさんには、 "
ちょびママ " 役ではなく・・・
光の女神役で出演していただきました ♪