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2010年7月31日土曜日

女神の降臨

その日、俺はちょっくら気になることがあって・・・ひとりで内密に捜査を進めていたんだ。。。

おっと自己紹介がまだだったな・・・俺は " くれない " ~といっても、オリジナルじゃなくてクローンなんだが、
まぁ、それなりに複雑な背景があって~この俺はこの世界に生きていくべく・・・ "  誕生 "したって訳なのさ。









※ 天空から舞い降りるように現れてきたのはあの " ちょびママ " そっくりの姿をした光の女神であった。


俺には、もうひとつの姿があり、そいつでいるときにはまた別の名がちゃんとあるんだが、

それも話せばかなり長くもなるので・・・今回は、ここでは失敬してオミットさせてもらうことにしとくよ。


そうそう、どうでもいいことなんだが、一部のやつらは~俺を区別して " 偽くれ " と呼んでるぜ。

あんたらも、好きに呼んだらいいさ・・・俺は俺、~他人にどう思われようが別に構いはしないんだからな。



・・・やっぱ話がそれちまったな、この続きについては~また機会があれば、そん時にでも聞いてくれよ。



じゃ話を戻そう・・・単独行動をとっていた俺は、ある変な装置らしきものの前に辿り着いたんだ。


すると、いきなり吸い込まれるような感覚がふと俺を襲ったのさ !?

いま思えば、あれはほんの刹那の出来事だったに違いないな・・・。


次の瞬間、俺は透き通るようなブルーの海が見渡せる真っ白い砂浜にぽつんと立っていたって訳さ。


くれない 「・・・なんだ、ここは?・・・ん、空から誰か降りてくるぞ・・・あ、あれは、あの人は !?」


半ば呆然として見上げる俺が見たのは・・・ゆっくりと降臨してくる天女の如き、美しい女性の姿であった。

しかも、その姿はよく見知っている人と瓜二つで・・・いったい何が起きてるのか事態が飲み込めなかった。


くれない 「・・・ちょびママ、どうしてあなたがここにいるんだ?」


そう、彼女の姿は、ちょびママそのもので~それをこの俺が見間違うはずなど・・・あり得なかったのだ。

静かにそっと近づいてきて、やさしく微笑む彼女・・・俺はもう身動きすらできなかった。


光の女神 「・・・いいですか、くれない。。。ここはあなたのいるべきところではありません。

早々に立ち去り、元の世界へ帰るのです・・・わたしはそれを伝える為にここまでやって来ました。」


くれない 「何を言ってるんだ、ちょびママだろ?・・・冗談はやめてくれよ、なぁ~ちょびさんってばよ。」


光の女神 「いいえ、冗談などではないのです・・・それと、この姿はあなたにわかりやすいように、

あなたの心の奥そこにある・・・一番想いを寄せている女性の姿を借りたまでにすぎません。」


つまりなんだというと、相手は " 高次元の存在 " で・・・実際には光そのものらしいって事なんだとさ、

まぁ、胡散臭い話なんだが・・・妙に説得力もあって、要するに相手が安心する姿になってるってことだな。

※ この手法は、悪魔もよく用いるので・・・一概に鵜呑みにしてはならないと~ずっと後で気づいた (謎)


くれない 「よくわからんが・・・ここにいちゃまずいって事なんだよな、光の女神さんよ。」


光の女神 「・・・ここは、いわゆる三途の川にあたる場所です、まだあなたには使命が残っているはずよ。」


くれない 「ぐぇっ・・・んじゃさっきので、俺は死んでしまっていたって事なのか?」


光の女神 「・・・えぇ、平たく言うとそうなりますね。。。普通の人間であれば、まず即死だったでしょうね。」


そんな衝撃な内容も、さらっと言われてしまえば・・・へ~っ、そんなものかと思ってしまう。


ぶっちゃけ言えば、くれないのクローンであるこの俺も、曲がりなりにもヴァンパイアの端くれで、

ある意味、不死の身体を持っている・・・だが、まだまだ不完全で~真に不死身とまではいかないけどなぁ。


俺は彼女に案内されるまま砂浜を移動し、小屋みたいな古ぼけた教室らしき部屋に連れてこられた。


光の女神 「・・・あの方が、まだあなたを死なせる訳にはいかないと~そう考えておられます。

いいですか、くれない・・・あなたは、自分がやるべき事をするために、この世界に生を受けたのですよ。」


そういいながら・・・くるっと後ろを向いたかと思うと、すーっと姿が透き通り~見えなくなってしまった。

・・・あとには、ぼつんと取り残された俺だけが~その教室にいただけだったのさ。


まるで、狐か狸に化かされた気分だったんだが、そのあとで教室を出たら・・・そこに砂浜は跡形もなく、

当然、あの綺麗な青い海も見えない・・・どうやら俺は現実の世界へと無事に帰れたようだった。。。



まぁこれが嘘のようなホントの話なんだが~別にそれほど信じてほしい訳じゃない。



~で、せっかく拾った命なんだし・・・好きにさせてもらうことにするさ。


・・・そうだ、久しぶりにちょびさんの店にでも顔をだして、

あの旨い珈琲と、彼女の自慢の手料理でもご馳走になるとすっかな・・・ふっ、やれやれだぜ。


くれない 「・・・待てよ、さっき光の女神とやらが言ってた " あの方 " ~っていったい誰なんだよ?」




・・・つづく。




ナレーション 「・・・って事で、 " 偽くれ " くん主演の番外編 " 女神の降臨 " をお送りいたしました w


彼は、ある時のくれないの細胞から魔人 " ボルド " により創られたクローン人間なのですが・・・

オリジナルのくれないが見せない(:隠している?)ナイーブな部分を、非常に色濃く持っているのです。


本編でもあったエピソードですが、ちょびママに対して強い憧れを抱き、一途な面も披露していましたね。

彼は・・・便宜上 " くれない " と呼ばれたり、また " ヒゲくれない " とも呼ばれたりしております ^^;


・・・スキンと髪型が違うので、たとえクローンと言えども~見た目がけっこう似ておりません (謎) ←おい!



ではでは、またここで~この時間に・・・まったりとお会いすることにいたしましょう w 」










※ という訳で、ちょびさんには、 " ちょびママ " 役ではなく・・・光の女神役で出演していただきました ♪

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