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2010年4月16日金曜日

侮蔑する

かつて、オレにはひとりの友がいた・・・友人の少ないオレにとっては一番とも言えた間柄だったのだが、
まぁ彼にとっては、それほどまではなかったのだろう。。。彼は数年前、オレの前から忽然と姿を消したのだ。

・・・その日以来、オレと彼との時間はずっと止まったまま、もう新たに時を刻むことはなくなったと言える。





※ どちらが悪かったのだろう?~それはきっとお互い様だったというところか、いまさらな事なのだが・・・。


高校のとき、初めて知り合い~それからかれこれ30年にも及ぶ長い付き合いがあった。


彼の性格は、誰よりもよくわかっていた・・・こうなると彼からは何も言ってこないだろうという事も、

そう考えながらも、もう何度目かの春を迎えようとしている。。。時は無情に過ぎていくものなのだ。



風の便りで、・・・もう結婚したとか、すでに子供がいるとか~間接的に知る事になるのも皮肉な話だ思う。


彼のそばにおらず、祝福する機会もない自分がいることなど、数年前は想像もしていなかったからだ。



いろいろあり、口論になって、オレが彼に言った最後の台詞はこうだった・・・


「・・・それなら、オレからはもう何もしないから、用事があればそっちから声をかけてくれ。」


~それ以来、オレと彼はまともに会話もしないまま、何年もの時が移り去ったという訳だ。

もう彼はオレに愛想が尽きたのだろう~それも仕方ない、彼の選択なのだから・・・オレはただ待つだけだ。


・・・そんな自分自身をどこかで侮蔑しながら、オレは今日もこうして生きている。



ちなみに、今日は彼の誕生日だ、もう届かない想いを胸に秘めてながらエールを送ろう。


「お誕生日、おめでとう・・・これからも己の生き方を、信念を貫いてくれよな。」



※ いったい、過去に何があったというのか・・・それに関しては硬く口を閉ざし、語らない姿勢らしい (謎)

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