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2010年4月26日月曜日

来たのは誰だ?

ひっそりとした郊外に、さりげなく建つ白い建物・・・それは、くれないたちの隠れ家のひとつである。

不便ではあるが、不定期に居住場所を変えているのが現状である。。。もちろん、安全対策のためにだ。
いまはチーム単位で行動するので、お互いがどこにいるのかまでは、実はわからない仕組みになっていた。




※ 深夜近く、くれない1号の隠れ家へとひとりやって来たのは~探偵長ともいえる小紅のようであった。


その今夜の居場所も・・・特に教えていた訳ではないのだが、

ほんの数時間前、羊蹄山で別れたばかりのはずの小紅が、突然単独で訪れたのである。


気配を察知した1号が玄関先を覗いてみると、そこには見知った女性の姿があった。 


1号くれない、めずらしいお客さんが来たよ w 」


くれない 「・・・あん?・・・誰だよ、こんな時間に。。。ってもう真夜中じゃねぇか。」


小紅 「あら、さっきぶりね~くれないくん。」


やって来たのは、いつもクールなお姫さま・・・あの小紅だったのだ。


くれない 「よぉ、どした・・・こんな時間に来訪するなんて、まぁ座れよ~独り寝がさみしくなったのか?」


小紅 「ふふふ、だったら、くれないくんが一緒に添い寝でもしてくれるのかしら~?

でも遠慮しとくわね・・・そこにいる1号怒らせちゃったら~とっても大変だもの w 」


1号 「ぶーっ!」


可愛く地団駄を踏む1号の頭の上で、カビバラが不気味に微笑んだように見えた。


くれない 「ふっ、だったら本当の用件を言えばいいのさ・・・そうだろ、ローズマリー?」


小紅 「・・・つまらないですわ、くれないさま。。。すぐおわかりになりましたか?」


そういいながら、頭上のカエルの両目を妖しく煌かせ・・・小紅からローズマリーの姿へと戻っていく。


くれない 「いや、身のこなしからしゃべり方・・・その匂いまでも、小紅そのものだったんだが、

なんというかな、あいつはローズマリーのような内なる優しさはないんだよなぁ ^^; 」


ローズマリー 「・・・そうですか、まだまだ修行不足であると痛感致しました、申し訳ありません。」


1号 「そんな微妙な難癖、言うのはくれないくらいだよ w 」


ローズマリー 「いえ、やはり・・・くれないさまと姫さまは、絆がお深いのだと思います。」


それを聞いて、再び地団駄を踏む1号をなだめつつ、くれないローズマリーに問いかけた。


くれない 「それより、用があって来たんだろ~聞こうじゃないか、話してくれよ。」


ローズマリー 「はい、実は・・・姫さまは単身あのお方のもとへ、参る決断をなされました。」


くれない 「・・・あのお方っていうと、そっか、伯爵さまのところへ行こうって言うんだな?

まぁ、ふたりの関係から言えば・・・知らない間柄でもない訳だし、充分あり得る事なんだが。。。」


ローズマリー 「今回の件で、姫さまもご覚悟をなさいまして、ひとりで修行されるのではないかと・・・!」


くれない 「そっか、そこまでの覚悟がいるってことだよな・・・あの " ドリアン・モントーン " ってやつは。」


ローズマリー 「・・・つきましては、くれないさまも是非、ご一緒にどうかと思いまして。」


そういって、めずらしくにっこりと微笑んだローズマリー・・・明らかに楽しんでいる様子だった。


くれない 「ダメだ!・・・それだけは勘弁してくれ、オレは諸事情により~あの方に頭上がらないし、

あそこでの修行ってたら、それこそ何度も死ぬ破目になった挙句・・・お先真っ暗なんだぞ !?」


相当にイヤなのだろう、言ってる内容が支離滅裂になってしまってるくれない~必死なのである (謎)


ローズマリー 「それはとても残念です・・・では、今夜はこれにて失礼致しますね。」


すっかりからかわれてしまったようだが、小紅たちの覚悟の程はよく伝わった。


くれない 「んじゃ、オレたちも気張っていくとすっかな・・・おまえに任せた~頼んだぞ、1号!」


1号 「あいあい w 」


・・・ったく、わかってんだか、なんだか~よくわからないのが、この闇探偵くれないなのであった。




・・・つづく。




ナレーション 「・・・おぉ、なんと今回は~ローズマリーの意外な一面がみれてしまいましたなぁ w

いつものは寡黙で控えめな存在だったのですが・・・こんな茶目っ気もあったんですねぇ ^^;


小紅はどうやら・・・あの伯爵のところへ出向くようでありますが~何が目的なのでしょうか (謎)

きっと、作者さまは行き当たりばったりなので・・・何も考えてはないと思っていてくださいませ ♪



ではでは、またここで~この時間に・・・またお会いいたしましょう。」



※ くれない1号影武者版小紅~の記念3ショットっす・・・いや~スキンって凄いもんですなぁ (謎)

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