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2010年1月21日木曜日

ブラック・ボックス

物語は、これまでより数ヶ月前まで遡り、まだ " メカ " が少女ユーズと出会う少し前まで巻き戻ります。

ロールアウトしたばかりのマシーンであった " メカ " は、試運転を兼ねて、カボス博士の右腕である、
助手のネーブル博士の指揮の下、宇宙ステーションにおいて数々のテストを受けていたのでありました・・・。





※ 下界から切り離された空間において、日常における様々なテストを繰り返す " メカ " とネーブル博士。


1ヶ月に渡った長いテスト期間もようやく終わりに差し掛かかり、ここの生活も終焉を迎えようとしていた。


ネーブル 「・・・ふぅ~、これで日常生活には何も問題がないことがデータで証明されたわね。」


ネーブルは満足そうに、目の前にいるマシーン、 " メカ " を見上げながらそうつぶやいた。


ネーブル 「ねぇ、UZ-99・・・あなたもそうは思わなくって w 」


UZ-99 「ハイ、ミス・ネーブル・・・ワタシモソウ思イマス、トテモ有意義ナ " プログラム " デシタ。」


この時点では、まだ型式番号のままの " UZ-99 (ユー・ゼット-ダブルナイン) " と呼ばれている " メカ "


ネーブル 「・・・でも、ひとつだけ私にもわからない事があるのよ、それは、博士があなたに埋め込んだ、

ブラック・ボックスの役割なの・・・もしもの時の " 保険 " だって、あの人は言ってたのだけど。。。」


共同開発者のネーブルさえも知らない秘密が、どうやら " UZ-99 " の中に組み込まれているというのだ。

それは " UZ-99 " のプロトタイプ " UZ-00 (のちのフロッグ) " には存在しない代物であった・・・。






※ 何百万ボルトの電圧にも耐えうる脅威のボディ、そう " UZ-99 " は局地戦闘型マシーンでもある・・・。


ネーブル 「この1ヶ月、テストしていてわかったのは、そのブラック・ボックスとあなたの人工知能の間に、

何か密接な関係があるらしいという、とてもアバウトな事だけなの・・・いったいどういう仕掛けなのかしら?」


UZ-99 「・・・ソノ件ニツイテ、ワタシカラハ返答シ兼ネマス。。。ミス・ネーブル。」


ネーブル 「えぇ、いいの・・・わかってるわ、きっとあなたにもわからない事だと思うから。。。」


そう言って、じっと宇宙空間をみつめるネーブル女史の瞳は、どこかさみしそうに輝いていた・・・。



・・・つづく。



ナレーション 「・・・今回は、前回初登場した " ネーブル " について、少し掘り下げた内容になっています。

もし、カボスが隠さず何もかも打ち明けてさえいれば・・・のちの彼女の行動も違ってたのかもしれません。


そんな些細な " すれ違い " が彼女を変えた原因になると、うかがい知れるエピソードなのでしょうか (謎)


ちなみに、このネーブル女史、少女ユーズ、そして、カボス博士は~チーフが作ってくれたキャラです w

※ カボスについては、無理やり~本日作成してもらいましたので・・・そのうちに登場させる予定っす ♪


ではでは、またここで~この時間に・・・お会いすることにいたしましょう。」





※ テストを兼ね同じ時間を過ごしたこのふたり~ネーブルの " メカ " への心境は変化したのだろうか?

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