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2010年1月31日日曜日

リヲンの刺客

武器商人の顔を持ち社会で暗躍する企業 " H・O・N・E・Y " の代表取締役社長リヲンがついに動いた。

手段を選ばず造り上げた凡庸戦闘型アーマー兵器 " イミット " を、カボス博士の開発したUZシリーズ、
~ " メカ " こと " UZ-99 " と直接対決させるべく、あのモザイク・グラスへと突如、送り込んだのである!






※ 無人の偵察カメラを飛ばし・・・その一部始終を自室兼作戦ルームで眺めている非情の女社長リヲン


それはまだ、リヲンが偽名を使って・・・カボスの研究所で働いていた頃に遡るのだが、
当時の彼女はまだまだ実力もなく、己の野望をいかに達成するか・・・やっきになっていた時代である。


彼女なりには、かなりの時間をかけてカボス指揮の下・・・献身的に尽くし、
率先的に彼の期待に充分に応えてきたと・・・確かな感触を実感していたはずであった。


故に、リヲンは一大決心をしカボスに頭を下げ、自分の野望のパートナーになって欲しいと頼んだのだ。


~しかし、カボス博士の返事はただ一言、「No!」という無情のものであった・・・。

元々、研究以外に興味も持たない性格であったし、何より、いま自分のしてる事が一番楽しかったからだ。


その後も、いろんな手段を駆使して・・・あの手この手で攻めてみたリヲンであったが、
最終的に、カボスの心を・・・自分側に向けることはできないと判断せざるを得なかったのである。


・・・失意のまま、彼女はカボスの研究所を去り、その気持ちをバネにしてここまでのし上がってきたのだ。



これらの件は、いわば逆恨みというべきもので、まったくの私怨なのであるが、
彼女にとっては、忘れることのできない屈辱となって、ずっと胸の奥に残り・・・消えることがなかった。


あの時とはもう状況は全然違う、いまリヲンは大きな力を手に入れて、
憎い相手、カボスの前に立ちはだかり、積年の恨みを晴らす事を決意したのである。。。


リヲン 「~みてなさいカボス博士、あたくしの " イミット " がおまえのマシーンを砕く瞬間がきたのよ!! 」


カメラ越しのカボスに向かい、宣戦布告をする冷酷なリヲンの瞳はメラメラを妖しく燃えていた。


そして、 " イミット " と " メカ " の2機のマシーンは、戦闘を開始するべく~いま上空へと飛び立った。。。



・・・つづく。



ナレーション 「・・・あっちゃ~っ、リヲンの復讐は、カボスへの逆恨みが原因なんっすか。。。^^;

まぁ、裏切られたって感じてしまえば・・・可愛さ余って~憎さ100億光年って言いますしね。  ←言うか!


リヲンは元来、プライドが高い女性であったし・・・当時はきっとカボスを愛してもいたのでしょう (謎)

それを拒絶されたと感じたら、恨んでしまうという事も・・・あながち否定はできませんよねぇ。。。


それにしても、人の執念というのは恐ろしいもので~凄まじい負のパワーを生み出すようでございます。


ではでは、またここで~この時間に・・・お会いすることにいたしましょう。」



※ 復讐のために造られたのだとしたら、ある意味可哀想な出生であるマシーン兵器 " イミット " だった。

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